夏着物
夏の着物には絽、紗、上布がありますが、私は上布が一番好きです。
上布は良質な麻織着尺地のことで、産地によって「越後上布」「宮古島上布」「八重山上布」「能登上布」など様々な呼び名があります。
この着物は小千谷縮。
小千谷縮は苧麻(ちょま)と言われる麻の繊維から作られていて、汗を吸いやすい上、吸湿性にも優れているので肌にベタつかず夏の着物として最適です。
とはいえ、近年の熱帯化しつつある日本の夏では、どんなに涼しい素材といえども暑いには変わりありません。
そのため、襦袢も麻素材にしたり、汗取りに優れているといわれる燈芯素材の肌着にしたり、はたまたエアリズムを着てみたりと、あれこれ試してはいるものの、なかなか暑さを大幅に軽減するものにはまだ出会っていません。
暑さ対策の試行錯誤はまだまだ続いていますが、上布が着られるのも8月いっぱいまで。
暑さと戦いながら、見た目だけは涼しく着こなしたいと思います。
草履も夏仕様のパナマに。
着物専用の扇子。
(#^.^#)↓↓↓