大きな家で小さく暮らす

暮らしのサイズダウンを綴っていきます。

「ない」しあわせがあったっていいじゃない

私が節電生活に目覚めたきっかけは、稲垣えみ子さんに影響を受けたことからでした。

稲垣えみ子さんー

トレードマークはアフロヘア。
その外見からすると業界人か何か特別な仕事、それは一般社会とはひどくかけ離れた世界にいるような、とにかく異色の人というイメージ。

でも、実は元朝日新聞記者。しかも大阪本社デスク、論説委員編集委員を歴任された超エリートなのです。

そんな誰もが羨むステイタスを潔く捨て去り、現在は「53歳、夫なし、子なし、そして無職」というご身分。

側から見ると、安定した「おいしい」身分を捨てたその先にあるのは、いばらの道、、、
侘しい老後生活、果ては下流老人⁈
お先真っ暗なことしか浮かんできません。

でも当の本人は、
「私は今希望でいっぱいである」と。

朝日新聞を退社したのを機に、それまで住んでいた豪華マンションから、築数十年の古びたマンションに引っ越した稲垣さん。
その生活ぶりは、朝起きるとまずはヨガ。そして、小さな部屋をハタキと箒で掃除した後は、ベランダに干している野菜と自家製ぬか漬けでごはんを作り、小さなちゃぶ台を出して朝食タイム。
そこには悲壮感など微塵もなく、むしろ生き生きとしてこの生活を心から楽しんでる様子。

そんな稲垣さん宅にある家電は、電灯、ラジオ、パソコン、携帯電話の4つだけ。
電気代は月200円以下。
そのうえガス契約もせず、料理はカセットコンロ、お風呂は銭湯、洗濯は手洗いと、まさにこれぞ究極のミニマルライフ‼︎

さぞかし不便な生活と思いきや稲垣さんは、

ー「ない」ということの中に、実は無限の可能性があったんです。
でも私は頑張って「ある」世界を追求してきた。「ある」ことが豊かだと思い、そのためにおカネを一生懸命稼いできた。しかし「ない」ことにも豊かさがあるとしたら、それはいったい何だったんだと。
そう気づき始めた私は、次々と電化製品を捨て始めました。ー

私も節電生活を始めて思ったことは、「意外といける」ということ。
今まで便利と思って使っていたものが急に使えなくなったとき、初めは確かに不便を感じます。
でも、ないと思って覚悟を決めればそこから工夫が生まれます。
そしてそれを続けていくと、最初は不便と感じていたことも普通のことになっていくのです。
そのことに気づいたとき、大げさだけど生きる力がついた気になってちょっと嬉しかった。

とはいえ、私には稲垣さんほどの究極ミニマルライフはとても送れないので、自分のできる範囲で楽しみながら節電生活を続けていこうと思っています。

「私たちは何かを手に入れて幸せになろうとしている。
モノ。お金。そして健康。
でも手に入らなければ不幸なのか?
だとすれば私たちは皆、不幸にまみれて一生を終わるのだ。
だって病と死からは誰も逃れられないもの。
でも、病人だって、モノやお金がなくたって幸せになれるはず。
肝心なのは何かを手に入れることじゃない。
ハッピーになること。
「ある」幸せがあるなら、「ない」幸せがあったっていいじゃない。
そう考えると意外なほどに心は浮き立つ。
人生は自由だ。
そしてどこまでも開かれている。
アーユーハッピー?」 (情熱大陸より)

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